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siggraph 2008

つらい飛行機の旅、象でも食べきれないアメリカの食事、そして毎日数時間教室で聞くふりをしなければならない数々のセッション...(万が一心から聞きたくてもジェットラグで寝てしまう)...会いたい家族と必ず待っている次の週の締め切り...とにかく今年もその全てを逃れることが出来てとてもホッとしました!

siggraphに興味がないわけではないのですが(若いときから毎年図書館やネットで詳しくチェックしています)、PDFで満足するタイプの男ですので。ちなみに同じことを考えてる人がほかにもいることを知って少し安心しました。

代わりにDVDがまだ届いてませんが、とにかくKe-Sen Huang氏のページにあったものの中で私にとって一番面白い論文を紹介したいと思います。

  • mts_th.jpgまず一番興味を持ったのが「Multiscale Texture Synthesis」です。 ユーザーが定義した簡単な画像のヒエラルキー(グラフ)に基づいて、無限な「拡大/ズーム」を可能にする手法です。例えば、複数の(ある程度)小さなサンプルから、巨大なテクスチャーを生成することが出来ます。グラフにループする矢印を入れると無限にズームインすることも可能です。

    ビデオのダウンロードが少し長いですが、是非ご覧ください。昔の「power of 10」を思い出させて、ちょっと革命的と私は思います。フラクタルなら当然のことですが、画像でそれが出来るのは私が知っている限り初めてです。

    ちなみにその論文がsiggraph 2005の「Parallel Controllable Texture Synthesis」を参考することが多くて、当時なぜかそれほどに興味がなかったのですが、改めて読んでみるとても参考になる論文だとやっと気づきました。

  • 次に「Streaming Multigrid for Gradient-Domain Operations on Large Images」がすごいと思いました。過去紹介されたpoisson editingを巨大なテクスチャーに使う手法が紹介されます。具体的な例として「stiching」と「tone mapping」が使われます。私の意見ですがそれが出来ると、わりと自動で衛星データを綺麗につないでくれるツールを作れるかもしれないと思って(実際にそう簡単にいくかわかりません!)。ちなみにソースコードをダウンロード出来ます。

  • 論文の中で最後に(はい、もう終わり)「A Meshless Hierarchical Representation for Light Transport」では「PRT」と「ジオメトリー」を別々で処理することによって(頂点ごとに計算することのではなくて)、前処理が早くなってより重いシーンでも平気みたいなことが出来るらしい。pdfの一番上に書いてある2.3Mポリゴン/三十分の前処理はとてもいい数値だと思います。ランタイムで681kのポリゴン@10.3fpsは厳しいと思いますが、コアのアイディアに興味があります。

nvrt.jpg
論文以外、リアルタイムのレイトレーサーが少し話題になったようですね。

  • 例えばNVIDIAのテックデモプレゼンテーションはこちらです。最後に実用化するためにハイブリッドアルゴリズムの重要性が語られます。

  • もうひとつ面白そうなのがPS3のCellを使ったRome rebornというプロジェクトのリアルタイムレイトレーシング。モデリングに私の大好きなCityEngineが使われているそうです。

後、realtimecollisiondetection.netの最新のentryにもsiggraph08について複数のリンクがあります。siggraphに関する情報は記事の一部ですが、ほかにも目を通したほうがいい資料がたくさん紹介されてますので是非見てください。

Posted by T-virus at 10:56 AM on Wed, 24 September 2008


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