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NVIDIA Scene Graph SDK

ニュースとしてあまり目立たなかったけど、今年のSIGGRAPHでNVIDIAはScene Graph Software Development Kit(省略NVSG)を発表しました。基本的に、C++のscenegraphライブラリーです。少し驚いたのは、press releaseの中で「game」という言葉が一切含まれていないこと。「グラフィックスアプリケーションの開発をサポートするため」のライブラリーです。その点では、SGIが昔から提供しているOpenGL Performerにとても似ています。

早速NVSGをインストールしてみました。

そうしたら何かをするたびに「CgFX FAILURE: CgFXSetDevice("OpenGL",0) failed!」と言う気持ち悪いメッセージが表示される。NVIDIAの拡張機能などをばりばり使っているでしょうね(私のカードはATIのものですが)。まぁとりあえず、Materialは全部だめだけどそれ以外は大体動きます。アニメーションサンプルとかもあります。ただ、Material無しですべてがGouraud Shadingで表示されてしまうと十年前にSGI上で動いてたCosmoPlayerとあまり変わらないよな気がします(実際VRMLはNVSGがサポートするフォーマットの一つです)。

しかし、C++のソースのヘルプを見ると、しっかり作っているそうですし、ちゃんと使えるものになる可能性が高いことがと分かります。例えばNVSGを使わなくても、scenegraphを開発している方には参考になる資料です。インストール後オンラインにはなかったPPTファイルがインストールされますから、興味がある人は時間があったらそれも是非呼んでみてください。RenderingAPIは今のところOpenGLとDirectXですが、「?」がついた「RealTimeRaytracing」ボックスもあります。書いてみただけか、実際にそういうAPIを作ろうとしているか分かりませんが・・・楽しみです。

関連リンク

・SGI OpenGL Performer whitepapers

・Performerのプログラマ向けのマニュアル(Performer自体はゲームにあまり使われていないが古くても現在のゲーム開発にも役に立つ資料です)

・PerformerのCVS repository

(Open Sourceです)