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中古ランキングがほしい

この間渋谷のTsutayaに行ってきました。エスカレーターから降りた所に売り上げトップ10のゲームソフトがすぐ目の前にありました。最近のファミ通に載せてあるチャートには余り面白くないゲームばっかりが毎週ランクインしているので余り期待してなかったけど、今回は意外と面白いゲームばっかりが揃ってありました。何かおかしいなぁ、と思いながら2番となっていたGTA:ViceCityを手にとってみたら、隠れていた中古シールが見えました。そう!中古のチャートでした!

エスカレータとエレベータから離れている所に新品チャートを発見しましたが、やっぱりそれはファミ通のチャートと同じように余り面白そうなゲームが上にはなっていなかった。

さて、なんで中古のチャートの方にはオリジナルな「遊んでみたいなぁ」というソフトが沢山あるのかな、と色々考えて見ました。ほんで、もしかして現在のコンシューマーは、聞いたことがないタイトルを試したい時に、まず中古で買って遊んで見る事にしているんじゃないかと思います。そして逆に「買ったのにつまらなかった」ようなリスクが低い続編版やスポーツのようなゲームは新品で買っていると考えられます。コンシューマーに対しては、これはかなりいいシステムです。

ただ、大体のコンシューマーが分かっていないのは、中古の売り上げがどれぐらいあっても、苦労しながらゲームを作っていたデベロッパーやパブリッシャーに1円も行かないという事実です。Tsutayaしか儲からないから、中古ソフトは一番見やすい所に置かれます。考えてもらいたいのはこれ→デベロッパーさんがTsutaya(みたいな中古屋さん)を儲からせる為にオリジナルなゲームを作り続く事ができると思いますか?

以前フムフムに載せましたが、日本のゲーム産業は98年と比べると40%も落ちて来てしまいました。偶然かもしれませんが、法律的に中古ソフト販売がオッケーになったのは99年ぐらいでした。

法律を変えるのは無理そうなので、コンシューマーのモラルにアピールする必要があると思います。ソニーやマイクロソフトや任天堂やNamcoやSquareなどなどが組んでて中古ソフトの産業に対しての影響を明らかに伝えるキャンペーンをしていた方がいいと思います。テレビのCMや雑誌の宣伝にしても、全員で払ったらちょっとしたお金でコンシューマーの考え方に大きい影響を与えるかもしれません。

その前に、この記事のタイトルに書いてあるように、まず毎週中古の売り上げが知りたいです。同じタイトルの新品売り上げと比べたら色々明らかに分かると思います。